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39歳でフランスの大統領に!「エマニュエル・マクロン」とはどんな人物?

エマニュエル・マクロン大統領

フランスの新大統領エマニュエル・マクロン氏

世界中で注目されたフランスの大統領選挙。

2人で争う決選投票には、EUに残り国際協調を継続、移民も引き続き受け入れるとした中道系のエマニュエル・マクロン氏と移民を排斥しEUから離脱を掲げた極右のマリーヌ・ルペン氏との一騎打ちとなりました。

イギリスはEUからの離脱を決め、アメリカでは自国優先主義を強烈に進めるトランプ大統領が誕生、世界の行方が不透明な中で行われたフランス大統領選。

結果はマクロン氏が66%、ルペン氏が34%の得票率を得て、エマニュエル・マクロン氏がフランスの新大統領となることが決まりました。

大統領の任期は5年間です。

若くて優秀な大統領の誕生にフランスだけでなく、世界が湧きました。

エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)について

驚くのが39歳という若さ。マクロン氏はフランスの歴史上最も若い大統領となります。

マクロン新大統領の経歴は以下の通り。

フランスの名門フランス国立行政学院を卒業、フランス財務省、投資銀行などを経てオランド政権では経済・産業・デジタル大臣に就任。

投資銀行時代にはその能力の高さから「金融のモーツァルト」との異名も。

2016年4月には大統領選へ出馬するための布石となる、「前進」という政治運動を結成、8月には大臣を辞任し11月に大統領選出馬を表明しました。

議員経験がなく、39歳での大統領への就任。この辺りのダイナミズムは日本とは大違いですね。

日本では大臣になるには5回以上当選、首相になるには大臣経験を経て・・など、立候補するまでの経験と年数が非常に重視され、30代、40代の首相が生まれる仕組みにはなっていません。

マクロン新大統領の政策は以下の通りです。

  • EUの枠組みを堅持
  • 移民・難民の受け入れもEUの方針に従う
  • 多様性を重視する一方、治安強化のため警官を1万人増員
  • 法人税率を33%→25%に引き下げ
  • 歳出をカットする一方、失業者対策を強化
  • 企業寄りだが、セーフティーネットも重視
  • NATO重視、アサド政権打倒と反政府勢力の支持

国際協調、市場経済を重視し、ヨーロッパでは隣のドイツとの関係がより強固になる一方、イギリスには厳しい政策をとることが予想されます。

また、アメリカ、イスラエルとの関係を重視し、価値観の異なるロシアとは今後も距離を置くことになるでしょう。

マクロン新大統領の誕生を受け、日本ではヨーロッパの安定と成長を見据えて株が買われ日経平均は上昇、ユーロも他通貨に対して全面高になるなど、マーケットはマクロン大統領を歓迎しています。

 

マクロン大統領の妻ブリジットさんと家族について

ブリジット

マクロン氏自身は3人兄弟の長男で、29歳の時に高校時代の先生だった24歳も年上のブリジットさんと結婚しています。

出会った時は15歳と39歳。マクロン氏は演劇クラブに所属、その顧問を務めていたのがブリジットさんでした。

なんと16歳の時に、当時夫と3人の子供がいるブリジットさんにプロポーズ。しかしこの時は周囲の反対を受け、さらにマクロン氏は転校することに。

普通はそれでお別れとなるのでしょうが、愛する気持ちは変わらず、ブリジットさんが離婚した後の2007年に2人は結婚。ブリジットさんは現在63歳です。

2人の間には子供はいませんが、今はマクロン氏がブリジットさんの「孫」の世話をすることもあるとのこと。

これはマクロン氏の信念の強さと一途さがよく現れているエピソードで、大統領に選出された要因の一つにもなったことでしょう。

この若い大統領がフランスをどう変えるか、今後も注目です。