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リスク説明を怠って顧客にオプション取引をさせた野村証券に賠償命令

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年に何回かはこういう記事を見かけますが、証券会社最大手の野村証券でまだこんな事をやっているのかと呆れるばかりです。

内容は野村証券の社員が新潟在住の顧客(相当な資産家と思われる)に対し、オプション取引を推奨、顧客はその提案に従って取引をしたところリーマン・ショックの影響で多額の損失が出たとのこと。

オプション取引とは将来の一定の日に特定の商品を現時点で決めた価格で取引する「権利」を取引するもの。

例えばAを一定の時期に10,000円で買える権利を500円で購入し、その後Aの値段が12,000円に上昇したところで権利を行使すると1,500円の利益を得る事ができるといった取引です。

これはあくまでも最もシンプルな取引で、他にも金融工学を駆使して様々な取引がなされています。

株の取引の難易度のレベルで表すと現物→信用→先物→オプションとなり、証券会社の社員でもオプション取引についてしっかり理解し、他人に説明できる人は少ないでしょう。

証券会社で働いている社員は、先物やFX、オプション取引は自分で行う事ができず、実は詳しくないという人も多いのです。

この野村証券の社員の場合は、とにかく手数料の高いオプション取引を短期で何度も売買させて、自分のノルマを達成しようとしたのでしょうが、そんな時にリーマン・ショックという未曾有の出来事が発生、お客さんに多額の損失が発生し訴訟沙汰になったようです。

リーマンショックや東日本大震災の時には短期間で相場が乱高下し、オプションや先物、信用取引などをしていた方の中には急に膨れ上がった損失に対して追証(追加出払はなければいけない証拠金)を払えず強制決済され、残ったのは証券会社に対する多額の借金。。

このような悲惨な目にあった方を多く目にしました。

もちろん、逆張りをしていた場合、1日で数千万円以上もの利益を得た方もいますが、こういう投資家は表には出てきません。

今はネットやスマホで手数料も100円程度から取引できる時代。

証券会社の営業マンは顧客の資産が増えることよりも、自分のノルマを達成することを優先、顧客本位の提案はなされません。

投資する際は証券マンのアドバイスに従うのではなく、自分の責任において取引するのが賢明です。