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ポスト安倍首相のレーススタート!次の総理の座を射止めるのは岸田政調会長?石破元幹事長?それとも?

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2017年春先頃まで盤石だった安倍政権が、森友問題で躓くと追い討ちをかけるように閣僚の失言が相次ぎ、さらに加計問題が表面化しました。

メディアがこれらの問題を連日取り上げると支持率もみるみるうちに低下、追い込まれ苦しい状況で再起を図るべく内閣改造が行われ、8月4日に新内閣がスタートしました。

今後の政治日程をみると2018年9月に自民党総裁選、そして同年12月は衆議院の任期切れとなりそれまでに解散総選挙が行われます。

安倍総理の求心力が下がる中、注目されるのは次の総理を巡る争い。今回の内閣改造からポスト安倍を占います。

ポスト安倍は誰か?

自民党の総裁選の選挙方法

総理大臣になるためには、まずは自民党総裁選で総裁として選出される必要があります。自民党総裁選の選挙方法は以下の通りです。

  • 自民党に所属している議員20名より推薦され出馬
  • 「議員投票」国会議員による1人1票の議員投票が行われる
  • 「党員投票」300票の基礎票を都道府県に分配しドント方式で配分
  • 議員投票と党員投票の合計が半数を超えた候補者が当選へ
  • 過半数を得た候補者がいない場合は上位2名による議員投票にて決定 
自民党各派閥の勢力図(2017年8月時点)
  • 細田派 97名
  • 麻生派 59名
  • 額賀派 52名
  • 岸田派 43名
  • 二階派 43名
  • 石破派 19名
  • 石原派 14名
  • 谷垣派 10名
  • 無派閥 72名
ポスト安倍の候補者
  • 石破茂元幹事長(石破派)
  • 岸田文雄政調会長(岸田派)
  • 野田聖子(無派閥)

安倍総理としては政治信条が近い稲田朋美元防衛相を後継者として期待したものの能力不足を露呈しレースから脱落しました。

2018年9月の自民党総裁選には安倍総理、石破元幹事長、野田聖子総務大臣の3人が出馬し、それまでに安倍政権で大失策がない限り数の力で圧倒している安倍総理が当選するでしょう。

安倍総理は無派閥ですが、出身派閥である細田派のバックアップを受け、さらに麻生派、二階派からの支持も取り付けています。

石破さんは国民からの人気は高いものの、14人の小派閥では安倍総理に太刀打ちできず、無派閥の野田聖子総務大臣も推薦人を集めるのにやっとでしょう。

ポスト安倍が決まるのは2020年の東京オリンピック以降に

安倍総理が2018年9月の総裁選で勝利すると自民党総裁としての任期は2021年9月まで。

2021年まで総理を続ける可能性が高く、安倍総理の任期切れと共に次の総理大臣が誕生することになりそうです。

となると岸田派の会長であり、さらに安倍総理から後継指名の密約を交わしているとされる岸田文雄政調会長が数の論理では有利に。

しかし、手堅く真面目なものの、地味で国民からの人気に欠けるのも事実です。

一方、石破元幹事長は国民の人気と期待は高いものの、自派閥だけの当選は不可能で、他派閥の有力者と連携できるかが鍵となるでしょう。

野田聖子総務相は大臣として仕事で結果を残すこと、メディア戦略をしっかり打ち立て、女性としてのリーダーシップをアピールすることで総裁への可能性も開けてくるのではないでしょうか。

他の候補者としては、河野太郎外務大臣(麻生派) や茂木敏充経済財政相(額賀)も突破力があり、将来の総理候補と目されていますがレースでは有力3候補から1,2歩遅れており、まずは大臣として実績を残したいところです。

とはいえ、現在の政治状況は民進党が分裂の危機にあり、小池百合子都知事率いる都民ファーストの会が国政へ進出することも予想され、さらに橋下徹元大阪府知事の動向も気になるところ。

2021年頃には政界大再編となる可能性もあり、今はその混乱期に向かっているようにも思います。

この難しい局面の舵をどう取っていくか、まずは安倍総理のリーダーシップと政治力に期待したいところです。