マネーの窓口

マネー全般について元証券・銀行マンが難しいことを「シンプルに分かりやすく」解説します!

イノベーションが進み走り続けるアメリカ、新たな産業が生まれず停滞続く日本。

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アマゾンの創業は1994年、グーグルは1998年、Facebookは2004年。

アメリカIT大手の三兄弟?の長男ですらまだ22歳、Facebookにいたってはまだ12歳の子供ですが、彼らは全員50兆円以上の価値を持つ大資産家でもあります。

翻って日本のIT企業では、楽天が1997年、サイバーエージェントとスタートトゥデイが1998年、LINEが2000年の創業ですが、時価総額では楽天の1.8兆円が最高で世界第3位の経済大国でありながらその差は歴然としています。

日本、アメリカ、中国企業の時価総額上位の企業

日本企業の時価総額TOP5(2000年、2017年)

順位 企業(2000年) 時価総額 企業(現在) 時価総額
1位 NTTドコモ 19兆円 トヨタ 20兆円
2位 トヨタ 14兆円 NTT 11兆円
3位 NTT 13兆円 NTTドコモ 10兆円
4位 みずほFG 7.3兆円 ソフトバンク 9.5兆円
5位 ソニー 7.2兆円 三菱UFJ 9.4兆円

アメリカ企業の時価総額TOP5(2000年、2017年)

順位 企業(2000年) 時価総額 企業(現在) 時価総額
1位 GE 54兆円 アップル 91兆円
2位 エクソンモービル 35兆円 グーグル 70兆円
3位 ファイザー 33兆円 マイクロソフト 62兆円
4位 シスコシステム 31兆円 フェイスブック 54兆円
5位 ウォルマート 27兆円 アマゾン 51兆円

中国企業の時価総額TOP3(2000年、2017年)

順位 企業(2000年) 時価総額 企業(現在) 時価総額
1位 中国移動 12兆円 アリババ 47兆円
2位 ハチソンワンポア 6兆円 テンセント 43兆円
3位 ペトロチャイナ 3.7兆円 中国工商銀行 34兆円

日本は企業の顔ぶれと時価総額が17年前とは変わらない一方、アメリカと中国では上位の企業が総入れ替えとなり、時価総額も倍増しています。

アメリカはGEやウォルマートも未だ存在感があり、これらの企業が衰退したわけではなく、新しいIT企業が時代の波に乗り、お金を稼ぎ影響力を拡大させたとする方が正しいでしょう。

日本でもITバブルが巻き起こりライブドアの堀江貴文社長など芸能人のような企業家が誕生しましたが、日本のIT企業はアメリカと比べると小物感が否めず、大企業の新陳代謝が進んでいません。

アメリカは世界中で使われている英語が母国語で世界中から人材が集まり、中国は14億人という世界最大のマーケットを抱え経済成長も著しいなど、ビジネス環境が異なるため単純な比較はできないものの、日本人としては寂しい限りです。

これは今の社会を物語っているようにも思えます。

日本は少子高齢化が進み、経済成長は止まっていますが、企業においても同様で硬直的なシステムから抜け出せず過去の貯金と技術のうえで生きているような状態です。

アメリカでは、どんどん新たなサービスが生まれ、その中から飛び抜けた企業がスーパースターとしてアメリカだけでなく世界を席巻、中国も社会主義という特殊な中でITを軸に人々のニーズを捉えた企業が社会を変えています。

日本でも、ソフトバンクやLINE、メルカリなど今後に期待できる企業がありますが、かつてのソニーのような、世界の誰もが知っているような日本発のIT企業の誕生に期待したいです。