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銀行で投資信託の販売が増加。手数料を重視するなら投信を「銀行」で買ってはいけません!「ネット証券」がおすすめ!

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2018年からつみたてNISAが始まることから、銀行は投信の営業に力を入れており、銀行の投信販売額が増えているとのことです。

群馬銀行は投信の積立を始めた顧客に対し1,000円をプレゼントするキャンペーンを実施、茨城の常陽銀行では行員の評価基準に投信の積立額を追加するなど、銀行、証券会社の投信顧客獲得競争が激しくなっています。

銀行では基本、投信などの金融商品を買わないほうがよい

銀行は給料の振り込み口座や余剰資金を預ける金融機関として利用し、投信や外貨系商品、国債の購入や、保険に加入する時には利用しない方がよいです。

最大の理由は「手数料が高いから」です。

例えば、全く同じA社のボールペンをB店では1本150円、C店では200円で売っている場合、普通はB店でボールペンを購入するはずです。

中にはネットの比較サイト等で検索して、1本100円で買う方もいるかもしれません。

金融商品も同様で、同じ商品でも銀行や証券会社、保険会社の店舗により値段が異なるのです。

また、例えば投資信託を購入する場合、銀行と証券会社の社員であれば、証券会社の社員の方が投信に対する専門知識を有している場合が多く、より顧客に寄りそった対応ができるということもあります。

銀行とネット証券で投資信託を購入する際の手数料比較

冒頭で説明した「常陽銀行」のHPを見ると、投信の販売件数ランキングというページがあります。

その中で販売額上位の「ひふみプラス(日本の上場株式へ投資)」の手数料は

  • 常陽銀行 2.16%
  • SBI証券 手数料なし
  • 楽天証券 手数料なし

となります。

例えば100万円分の「ひふみプラス」を購入した場合、常陽銀行では21,600円の手数料がかかるのに対し、SBI証券や楽天証券では手数料がかからず取引できるのです。

同じく常陽銀行で販売件数7位にランクインしている「投資のソムリエ(日本株、公社債、リートに投資)」は

  • 常陽銀行 2.16%
  • SBI証券 手数料なし
  • 楽天証券 手数料なし

常陽銀行で10位の「ラサール・グローバルREITファンド(世界各国のリートに投資)」は

  • 常陽銀行 2.70%
  • SBI証券 手数料なし
  • 楽天証券 手数料なし

となります。信託報酬(投信保有期間中の運用コスト)はどの会社も同じですが、投資信託の買い付け手数料はここまで差が出てきます。

投資の世界で数%の コスト負担の差は大きい

投資金額に対して手数料で2%以上のコスト差が出るのは非常に大きいです。

分かりやすく為替で説明すると、ドル円が1ドル100円の時に1万ドルを購入した場合、手数料が2%の場合、102円にならないと手数料分を埋めることができません。

為替が1日で動く幅は数十銭程度のことが多く、投資の世界では「2%」というのは大きな数字です。

銀行や対面型の大手証券会社の投信手数料は高く、ネット証券はノーロード(手数料)投信が多いのです。

銀行とネット証券の投信の買い付け手数料は料金が「同じ」ということはあっても、銀行の方が安いということはありません。

群馬銀行は月5,000円以上の投信積立を始めた顧客に1,000円をプレゼントして顧客を伸ばしましたが、1,000円程度であればネット証券で投信を買うことですぐにペイすることが可能でしょう。

おそらく銀行や対面証券会社で投信を買っている方は、高齢者世代の方が多く、これらの事実を知らず、窓口などで営業をされて「じゃあ、少しだけやってみよう」となるのだと思います。

自分だけでなく、親や親戚などにもこのような事実を説明して、投資をするのであれば不要なコストの負担は避けたいものです。