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国連安保理にて石油輸出制限を含む北朝鮮の制裁決議が全会一致で採択。北朝鮮リスクに警戒を!

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北朝鮮の6回目の核実験を受けて国連安保理は、北朝鮮に対して石油の輸出制限を行う案などを含んだ決議を全会一致で採択しました。

当初アメリカは石油の全面輸出の禁止を探っていたものの、中国とロシアが反対、さらに北朝鮮の経済、軍の活動に大きな混乱をもたらし暴発に繋がりかねないとして見送りになりました。

この制裁決議を受け北朝鮮の反発が予想され、今後も北朝鮮を中心とする北東アジアを巡る情勢に注意が必要です。

国連による北朝鮮への制裁内容

主な内容は以下の通りです。

  • 北朝鮮への石油の輸出制限
  • 北朝鮮の繊維製品の輸出禁止
  • 北朝鮮人労働者の受け入れ禁止
  • 北朝鮮船籍を同意の下に検査

北朝鮮にとって最も重要なエネルギー源である石油は対北朝鮮向けの輸出量の上限を年間200万バレルに制限、これまで北朝鮮は450万バレル輸入しており、これにより軍や経済活動が大幅に制限されることになります。

次に、北朝鮮の繊維製品が禁輸となり、これまで年間で250億円ほど稼いでいた主力産業が大きな打撃を受けることになります。

また、現在北朝鮮からは労働者約10万人が中国、ロシア等で建設、土木、飲食業などで国のために働いていますが、今後は新規受け入れが禁止され、現在働いている労働者も契約更新不可となります。

さらに北朝鮮と国交のある国では独自の制裁を行う国も出てきており、メキシコとペルーは同国に赴任している北朝鮮大使を追放、南米を中心にその他の多くの国も同様に追放する見込みです。

北朝鮮への国連による制裁は8月に続いて今回が9回目。しかし北朝鮮は全く聞く耳を持っておらず、その実効性も問われています。

また、北朝鮮と国境を接する中国、ロシアも制裁決議に賛成したものの、実際に履行するかどうかは別問題で、これまでも様々なルート、抜け道により制裁内容が反故になったケースもありました。

特に北朝鮮に大きな影響力を持つ中国の対応が鍵となります。

「金正日」→「金正恩」体制になってさらに凶暴化する北朝鮮

2011年12月に金正日が死亡すると、その後を継いだのは金正日の三男である正恩でした。

学生の頃にはスイスに留学、英語、ドイツ語など複数の外国語を話す国際派であり、豊かな資本主義経済を理解していることから、若い後継者に期待をする向きもありました。

しかし実際は逆で、独裁と粛清は過激さを増すばかり。

おじでありNo.2の張成沢を処刑、長兄金正男をマレーシアで殺害、不満分子の処刑は数え切れないほど実施しており、今や中国の忠告にも耳を貸さないように。

一方、軍事の増強を急ピッチで進めており、核実験も金正恩が最高指導者に就任すると以下のように頻度を高めています。

・1回目核実験(2006年10月)
・2回目核実験(2009年5月)
2011年12月金正日が死去、金正恩が最高指導者に就任
・3回目核実験(2013年2月)
・4回目核実験(2016年1月)
・5回目核実験(2016年9月)
・6回目核実験(2017年9月)

日本として一番脅威なのが、核や化学兵器を搭載した長距離ミサイルにて攻撃されることです。

現在においてはその技術はまだ確立していないとされていますが、数年内にも完成し実戦配備できるようになるとのこと。

個人でできることは限られますが、この問題にしっかり対処できる政治家を投票で選ぶことができるよう、しっかり日々のニュースなどに目を通すようにしましょう。