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いつまでに株式を購入すれば株主になれる?株主優待を取得するためには、いつまで取引をする必要がある?

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株主優待を実施する企業が多い3月、9月には、証券会社のコールセンターに「◯◯株の優待を取得するにはいつまで株を買えばいい?」「この企業の株主優待が送付されるのはいつ?」「配当金はいつ受け取ることができますか?」

といった質問が殺到します。

電話を受けたスタッフはその企業の「権利確定日」や「優待、配当情報」を調べて、顧客に適切に案内を行います。

証券会社のHPを見ると、どの会社も優待の特設ページにて解説をしていますが、そのルールや制度を理解すれば自分で簡単に調べることができ、問い合わせをする手間暇を省くことができます。

ここではそのために、株主優待に関するルールや用語を解説します。

株主優待に関する「権利確定日」「権利付き最終日」を理解する

上場企業は株主優待を「実施する企業」と「実施しない企業」があります。

多くの企業は3月を決算月としており、3月末日の時点で株式を保有している株主に対して、優待を提供する企業が多いです。

株主優待を取得する権利を得たり、配当を受け取ったり、株主としての議決権を得るためには、各企業の「権利確定日」の時点で1単元以上の株を保有する必要があります。

この権利確定日は3月決算企業の場合は、3月の最終営業日となることがほとんどです。

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例えば3月のカレンダーが上表の場合、権利確定日は最終営業日である31日(火)となります。31日が土日祝日だった場合はその1日前の平日に繰り上がります。

「じゃあ、この31日(火)に株式を保有していれば株主になれるの?」となりますが、そうではありません。

株式は取引をしてから実際に受け渡しが完了するのが3営業日後となります。

つまり、3月31日に新規で株を買っても、実際に株主になれるのは3営業日後のため、その日のうちには株主としての権利を得ることができないのです。

3月末日決算の企業の株主になるためには、権利確定日から3営業日前(上表の場合は26日)の取引終了の時点で1単元以上保有する必要があります。

この株主としての権利を得られる最後の取引日のことを「権利付最終日」といいます。

企業の株主優待を取得できる日にちを調べる際は「権利確定日」ではなく「権利付最終日」を調べて、その日の取引終了(午後3時)までに株式を保有する必要があります。

実際にゲオ(2681)の株主優待、権利付最終日を調べてみる

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これは先日お得な9月の優待としてご紹介(詳細はこちら)した、ゲオ(2681)の優待情報です。

Yahoo!ファイナンスのHPより引っ張ってきました。

ゲオの場合、権利確定日が「3月末日」と「9月末日」となっています。

つまり、3月と9月の月末の権利確定日の時点で1単元(100株)以上を保有している場合、株主優待を取得することができます。

2017年9月の場合、9月29日(金)が権利確定日となるため、その3営業日前の9月26日(火)の取引終了時点でゲオ株を100株以上保有していれば、株主となることができます。

上場企業は自社のHPで株主優待に関する情報を発信しているので、企業の優待ページも見るようにしてください。

「株主優待」「配当金」はいつ受け取れる?

権利付最終日までに株式を購入して権利確定日を迎えると、あなたの名前が「株主名簿」に記載され、株主となります。

配当も株主優待も権利確定日から2〜3ヶ月後に受け取ることができますが、企業により異なるため、詳細を知りたい場合は発行企業のHPで確認するか、問い合わせをしてみてください。

特に手続きは不要で、2〜3ヶ月後に株主優待の商品が自宅に送付されたり、配当を受け取ることができます(配当を実施する企業の場合)。

株主優待は権利確定日の時点で何がもらえるか分かるものの、配当については各社は事前に「配当の予想金額」を発表しますが、業績により変動する可能性があります。

 

以上、株主優待を取得するために理解が必要な、権利確定日、権利付最終日、配当金の説明でした。

実際に株主優待が魅力的な企業を見つけ、その会社のHPや証券会社のサイトで調べて、ぜひ株主になってみてください。

そうすることで、一連の流れをより理解することができるはずです。