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人の幸福感は年収1,000万円以上で上昇、やりたい事をやっていて、将来に希望を持っている人は幸せに(内閣府調査より)

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「あなたは今幸せですか?」と聞かれてもすぐに「はい、とても幸せです」と答える日本人は少ないようです。

小学校〜学生時代は勉強や部活に追われ、社会で独り立ちすると仕事や人間関係、恋愛などで悩み、結婚すると家族やお金、将来のことで頭が一杯、常に多かれ少なかれ不安はつきまとうものです。

ましてや真面目な日本人であればなおさらの事。

2011年のデータですが、内閣府が調査した日本人の幸福感と所得についてのレポート結果が興味深かったので、ポイントをまとめてご紹介します。

日本人の幸福感と所得について

必ずしもお金が増えれば幸せになる訳ではない

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左の表が「幸福感の分布」です。「幸せですか?」との問いに対して0点〜10点で回答したもので、平均では「6.41点」でした。

特に5点から8点の普通とそこそこ幸せという方が多い結果となっています。

右表は年収と幸福感を表したもので、年収が「200万未満」→「200万〜400万未満」→「400万〜600万未満」となるにつれ上昇しました。

しかし400万〜1,000万円の間での幸福感は同じとなり、1,000万円以上になるともう一段階幸福感が増し、その後は年収が増えても幸福感はやや減少という結果に。

年収と幸福感の関係は正社員になる400万円、部長や役員レベルの1,000万円が一つのポイントなるようです。

1,000万円以上の場合は、その分責任が重くなるためか年収が増えても幸福感が増えるどころか微減しているのが印象的です。

幸せの判断基準について

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次に幸福感を測る指標として「自分の理想との比較」「将来への期待や不安」により、今自分が幸せであるかどうかを判断する人が多いという結果に。

具体的には「家計やお金」「健康」「家族関係」が三大幸福基準となりました。

つまり極端に表すと、自分のやりたいことができていて、将来の見通しが明るく、お金も稼ぎ、健康で家族関係も問題ないという方が幸せです、という結果になりました。

便利な世の中になったものの日本人の幸福感は低下

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左表の通り、1978年よりも2011年の方が幸福感は低下しているという結果となりました。

30年以上の時が経ち、科学技術が発展、世の中は便利になりましたが、意外なことに幸せであるという人は少なくなっているのです。

1978年といえば高度成長期の真っ只中で、自分の将来は明るいと思っていた方が多かったのでしょうか。

右表は今後の暮し向きに関するデータで、やはり時が経つにつれ「よい方向に向かっている」と回答した人が少ない結果となりました。

確かにここ20年で経済成長はほぼ横ばい、2000年以降は少子高齢化が進み、日本の将来に対して、何かと悲観的な見方が多いのが影響しているのでしょう。

これから何十年も生きる現役世代にとっては暗くなるような、非常に残念な結果となりました。

少なくとも今を生きる私たちは、自分と家族を含めて、幸せな人生を歩む事ができるよう、今を精一杯、時には楽しみ精神的な余裕を持って暮らしていきたいものです。