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投資で資産が0になったりマイナスになることはあるの?株式、投資信託、信用、先物OP、FXの場合で説明します。

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稀に投資恐怖症?と言ってもいいほど、金融商品でお金を運用することに拒否反応を示す方がいます。

テレビ等でFXや先物取引で莫大な損失を抱えて自己破産に陥ったという話を見聞きしたのか「FXで取引するなんてとんでもない!お金が全部吹っ飛んで借金を抱えたらどうすの?」といった具合です。

では実際のところ、投資した金額が「0」またはマイナスになってしまうことはあるのでしょうか?

投資で資産が0になったりマイナスになることはあるの?

現物株式と投資信託の場合

まず最もポピュラーな金融商品「現物株式」「投資信託」ですが、これらの商品であれば資産が0になることはまずありません。

「上場廃止になったら株は無価値になるでしょ?」と思う方もいると思いますが、仮に上場している企業が突如、不祥事などに起因し上場廃止の可能性が高くなっても、株価が大幅に下落したところで売れるケースがほとんどです。

また、上場廃止となった後は株式を東証で売買することはできませんが、株主として権利は継続して保有できるため、再上場した後に取引所で売却できるケースもあります。

株価が下落したところで、あえて再上場や他社からの買収に期待し株式を購入する人もいるのです。

上場企業約3,700社ある中で、1年間で上場廃止となるのは(株式併合などは除く)数社ほど。

上場の際と上場を維持するために厳しい審査を受けている訳ですから、過度に慎重になる必要はありません。

投資信託は資金を分散して運用しているため資産が0になったり、当然マイナスになることもありません。

信用・先物・OP取引

現金や現物株式などを担保として、株式を購入する「信用取引」や、将来の値段を予想して日経平均株価指数などを対象に取引する「先物取引」「オプション(OP)取引」については、「レバレッジ」を効かせることができるので、(稀ですが)資産がマイナスになることもあります。

信用取引の場合は最大で、3.3倍のレバレッジにて取引をすることができます。つまり10万円の現金で33万円の株式を購入することができます。

例えば「現物のA株を担保」に「信用取引でB株を購入」した場合、その直後にA社、B社の株価が急落すると、担保のA株と信用建玉B株の時価が共に下がります。

信用取引は、資産がマイナスになるのを防ぐために、一定の水準よりも保証金維持率が下がった際の追証(追加で現金や現物株を預ける制度)という仕組みがあります。

しかし、値下げ幅があまりにも大きく、かつ追加で現金などを預けることができなかった場合は強制決済となり、その結果、資産がマイナス(残高不足)となるケースがあります。

そのマイナス分は証券会社に支払う必要があります。

あくまでもこれらは可能性の話で、株価が急落し何日も値がつかなかったり、大災害で市場がパニックになった時に発生しているケースが多いのが実情です。

先物やOP取引は信用取引よりもリスクをとった取引が可能のため、高いレバレッジにて取引をした場合、同様に資産がマイナスになるケースがあります。

FX取引

FXは最大でレバレッジ25倍での取引が可能です。

例えばドル円が1ドル100円の時、1万USドルを取引する場合は外貨預金であれば100万円必要ですが、FXであれば4万円で1万USドル分の取引をすることができるのです。

FXにおいても高いレバレッジをかけて、かつレートが急に変動した場合、資産がマイナスとなることがあります。

一番注意をする必要があるのが、月曜日の朝に始まるマケーットオープン時。

FXは月曜の朝〜土曜の朝まで24時間取引できますが、土曜の朝から月曜の朝にかけては取引をすることができません。

つまり、土日になんらかの大きな為替の変動要因が起きて、月曜の朝に土曜のクローズレートと大きく乖離して始まった場合、(例えば土曜朝が1ドル=110円、月曜朝が1ドル=107円のような場合)損失が大きい状態でロスカット(強制決済)となり、ロスカットレートを超えて決済されるため、資産がマイナスになる場合があるのです。

 

以上、各商品が「0円」または「資産がマイナス」になる可能性についてご説明しました。

結論としては、現物株式や投資信託は「ほぼない」、信用、先物、OP、FXは高いレバレッジをかけて取引をして、かつ株価やレートが急変した場合に「起こりうる」ということになります。

もちろんレバレッジを抑えて取引をすることで、これらのリスクを大きく低減することができます。

信用、先物、OP、FXは仕組みさえ理解すれば便利で効率的な取引ができる商品で、プラス面も大きいので、興味のある方はぜひ勉強して取引をしてみてください。