仮想通貨の窓口

仮想通貨などマネー全般について元銀行&証券マンが難しいことを「シンプルに分かりやすく」解説します!

「MUFGコイン」「Jコイン」は普及するのか?送金には便利なものの、それ以外ではメリットがなさそうです。

MUFGコイン

三菱東京UFJ銀行が既に実験を行っている仮想通貨「MUFGコイン」に対抗してか、みずほ銀行が「Jコイン」の創設を計画していることが発表されました。

Jコインはみずほ銀行が主体となり、ゆうちょなど数十の銀行も参加、さらに他行にも参加を呼びかけるなどしており、先行者メリットのあるMUFGかそれとも、規模で勝るJコインに軍配が上がるか注目されています。

みずほは三菱東京UFJや三井住友などにも参加への打診をしており、日本の全主要銀行が参加する仮想通貨が誕生する可能性もありますが、サービス内容を見る限りワクワク感を感じることはありません。

 

「MUFGコイン」と「Jコイン」の仕組み

MUFGコインもJコインも基本は同じ仕組みとなっており、

  • 1円=1コインで等価交換
  • 銀行口座にある現金をコインに交換
  • 使用する際はスマホのアプリで決済
  • 個人間等での送金が可能

といった特徴があります。

「仮想通貨」との位置付けですが、円と等価交換するためビットコインなどのように価値が変動するものではなく、「電子マネー」という意味合いが強いコインと言えそうです。

デビットカードやSuica、PASMO等に送金手段が加わった機能を持ったコインとイメージすると分かりやすいと思います。

MUFGコイン、Jコインのメリット、デメリット

メリットを挙げるとすると

  • 送金が可能
  • 全銀行が規格を統一することで、主要決済手段として普及する可能性がある
  • 現金決済よりも値引きされる可能性がある

という点です。

現状、現金を送金する場合は手数料がかかる上に銀行の営業時間外であれば送金がすぐに完了しません。金曜夜に手続きを行った場合、反映されるのが月曜の午前中になってしまいます。

これがMUFGコインやJコインの場合、リアルタイムかつ無料で個人間や業者→個人への送金が行われ、利便性が高まることが期待できます。

コインで株やFXに投資ができるようになれば、マーケットへの資金流入の増加も期待ができ、金融市場の活性化にも繋がるかもしれません。

また、コインが一つの規格で統一され決済手段として普及することで、キャッシュレス化が加速し、事業者にとっても現金の保有リスクを抑えることができるといったメリットもあります。

そして、例えばお店の経営者が商品を販売する際に、「現金だと100円/コインだと99コイン」などとすることで、コイン決済に割引が適用されることが期待できます。

一方、デメリットとしては、

  • システムリスク、情報漏洩がある
  • 既に同じようなサービスがあり普及しない可能性も

といった点です。

システムや情報漏洩は他の電子マネー等も同様ですが、既にアプリで決済できる同じようなサービスが多くありクレジットカードも普及していることから、あえてこのコインを使う理由はなく、大企業が連携して進めた施策が普及せず、大金をつぎ込んで失敗してしまう可能性も。

銀行サイドとしてはLINE Pay、Apple Payなどが普及しつつあり、フィンテックを活用した新たな決済手段を始めなければという焦りがあるのでしょうが、今のサービス内容だと厳しい印象です。

新仮想通貨「Jコイン」について

www.kabu-money.com