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「東芝(6502)」上場廃止はギリギリセーフ?メモリー事業の売却先が決定!これまでの経緯をまとめました。

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ようやくこれで前に進むのでしょうか。

東芝はメモリー事業の売却先を米投資ファンド、ベインキャピタルを軸とする日米韓連合と、米ウエスタンデジタル(WD)の2陣営と交渉を進めていました。

そして9月20日の取締役会で日米間連合に2兆円で売却することを決定、これにて2018年3月で債務超過が解消され、上場が維持できる見込みです。

粉飾決算に始まり、原発事業の巨額損失で大打撃を受けた東芝は一時会社の存続すら危ぶまれました。

今後もWDとの法廷闘争は続きますが、最先端の有望な技術を多く抱えているだけに復活に期待をしたいものです。

東芝問題、これまでの経緯のまとめ

  • 2015年7月 2,306億円の粉飾決算(利益水増し)を発表
  • 2016年12月 東芝メディカルシステムズをキヤノンに6,655億円で売却
  • 2017年1月 原発子会社の買収に伴う損失が7,125億円になると発表
  • 2017年3月 5,400億円の債務超過に
  • 2017年9月 東芝メモリの売却先が日米韓連合に決定
  • これから〜 WDとの法廷闘争が続く

東芝は2015年の粉飾決算にとどまらず、2016年12月末に突如、アメリカの原発会社買収に伴い巨額の損失が発生することを発表しました。

それ以来、監査法人との対立や決算発表の延期、ガバナンスの問題が露呈し、愛想を尽かした技術者が次々に他社に転職するなど大混乱に陥りました。

さらに、キャッシュが必要になったため有望事業だった「東芝メディカル」をキヤノンに売却、さらに稼ぎ頭の半導体事業「東芝メモリ」も売却せざるを得ない状況に追い込まれました。

2017年3月末時点で東芝は債務超過に陥っており、上場規定では2期連続、つまり2017年3月末時点で再度債務超過となった場合、東芝は上場廃止になるのです。

東芝メモリの売却益約2兆円のキャッシュが入ることで、債務超過は回避できる公算が高くなったものの、WDとの訴訟を抱えており、まだ楽観することはできません。

株価は今年の春には200円を割ったものの、現在は300円近辺まで回復しています。

ボラティリティが高く、今後も不安定な状況が続きますが、東芝を応援したいという方は余裕資金でリスクを覚悟のうえで東芝株の購入を検討してみてください。

東芝(6502)の株式情報

株価 309円(9/21現在)
年初来高値 344円(6/13)
年初来安値 178円(2/17)
1単元 1,000株
時価総額 1.3兆円
配当利回り 0%
株主優待 なし
決算月 3月末日