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2018年10月から上場株式全銘柄において売買単位が「100株」に統一されます。1,000株→100株になると株価はどうなる?

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現物株式の取引を行う際、投資金額は「株価×1単元の株数」にて決定します。

A社の株価が500円で、1単元100株であれば、A社の株式を5万円で購入できるというとになります。

しかし1単元1,000株の銘柄もあり、取引する際に「あれ、この銘柄1単元1,000株だからお金が10倍必要じゃん。。」ということも。

ネットで取引する際は、1単元1,000株の銘柄の場合はデフォルトで売買単位が1,000株に設定されますが、電話など口頭で注文をする際には誤発注の元にもなっていました。

そこで、東証は1単元の取引株数の集約を進めており、2018年10月からは全銘柄において「1単元=100株」となります。

2018年10月から1単元100株に統一へ

100株に統一する理由は以下の通りです。

  • 株式を取引する際の誤発注を防ぐ
  • 投資家にとって分かりやすく、利便性を高めるため
  • 国際的にも売買単位は同一であることがほとんどのため

かつては、1単元1株、10株、 50株、100株、200株、500株、1,000株、2,000株の8種類ありましたが、徐々に100株への移行が進み、2017年9月現在は100株と1,000株の2種類にまで集約されています。

その比率は100株の銘柄が約94%、残りの約6%(224社)が1,000株となっています。

224社は2018年9月末までに取引単位を100株に変更します。

株の売買単位を1,000株→100株にすると株価はどうなる?

1,000株→100株とすることにより、例えば1単元1,000株のB社(株価4,000円)は、投資金額400万円必要だったのが、1単元が10分の1の100株に引き下げられることにより投資金額が40万円となります。

これにより、投資へのハードルが下がることから、新たな資金流入が見込め、株価上昇に繋がることが期待できます。

なお、東証は1単元あたりの投資金額が5万円以上50万円未満になるよう推奨しており、1,000株→100株に変更する際に、投資金額がこの範囲内に収まるよう、発行企業は「株式併合」にて調整することがあります。

「株式併合」とは、例えば10株を1株に統合して発行株式を減らすことを意味し、逆に1株を10株などより多く分割することを「株式分割」と言います。

1単元1,000株のC社(株価300円)の場合、そのまま1単元を1,000株→100株にすると投資金額が3万円となってしまい、東証の推奨基準から外れてしまいます。

そこで、例えば売買単位を100株にするのと同時に株式併合(5株→1株)を行うことで、投資金額を推奨基準の範囲内(15万円)とするのです。

この場合も元々は投資金額30万円であったものが、15万円になるので株価にはポジティブに働きます。

 

このように2018年10月からは全銘柄において1単元の売買単位が「100株」となり、投資金額については5万円〜50万円となる企業が多くなります。

株価が5,000円以上になると投資金額が50万円を超えるため、発行企業は株式分割を行い、分割により投資金額が下がることで、さらに株が買われるという好循環にも期待できます。

株価が下がった場合などは逆も然りとなりますが、投資家にとってはシンプルかつ、分かりやすくなるため、この制度変更がマーケット全体にどう影響するかということについても注目をしたいと思います。