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「IPO(新規株式公開)」の意味や証券会社への申し込み方法は?どうすればIPOに当選する可能性が高くなる?

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IPOとは「Initial Public Offering」の略で、企業が東証などの取引所に自社の株式を「上場」させ、一般の投資家にも株式を公開し、自由に取引をしてもらうことを意味します。

企業にとっては、株式を上場させることで、「資金調達できる」「信用力が得られる」といったメリットがあります。

また、投資家にとっても投資する企業の選択肢が増えるだけでなく、IPO株を取得することで、上場時にリターンを得ることができる可能性が高いことから、非常に人気があります。

例えば2017年9月に新規上場を果たした企業は9社ありますが、上場後の初値が公開価格(IPO株を取得する値段)を上回ったケースは8社もありました。(詳細はこちら

つまり8社については、IPO株を取得し上場直後に株式を売れば売却益を得ることができたのです。

「IPO株を取得できれば儲けることができる!」と誰しもが思いますが、IPO株は誰しもが購入できる訳ではありません。

自分が口座を開設していいる証券会社がそのIPOの引き受け幹事会社になっていること、さらに資金を用意し、IPOに申し込んで抽選で引き当てる必要があります。

対面証券会社では大口顧客にIPO株を割り当てるといったケースもありますが、ネット証券においてはほとんどの会社が抽選によりIPOを割り当てています。

そこで、ここではネット証券におけるIPOの申し込み方法についてご案内します。

ネット証券会社でIPOへ申し込む方法

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1.ブックビルディングに申し込む

ブックビルディング(需要申告)とは取引所に上場する際の売出価格を決めるため、投資家に(証券会社が決めた)仮条件となる価格を提示するものです。

IPOに申し込むためには、このブックビルディング(BB)に参加して、「自分ならいくらでこの株を買いたい」と意思表明をする必要があります。

例えば提示された仮条件が2,000円〜2,300円の場合、2,000円を選択し申告を行うことで、次の「IPOへの申し込み」ができるようになります。

ブックビルディング期間は4日程度のため、証券会社から取り扱うIPO銘柄の案内があった場合は、忘れずに期間内に申告するようにしましょう。

2.申し込みを行う

ブックビルディングの結果、IPO株式の公募価格が決定します。

その公募価格(IPO株式を取得できる価格)にて問題がなければ、申し込みを行います。

なお、証券会社により異なりますが、基本的には申し込み時にIPO株の取引金額(公募価格×1単元の株数)を予め証券口座に入金しておく必要があります。

3.抽選結果を待つ

IPOの申込期間が終わると、証券会社はIPO株を投資家に割り当てるための「抽選」を行います。

ネット証券の場合は、抽選結果がログイン後の画面に表示され、当選した場合は自分の取引画面に当該IPO株式の情報が表示されます。

そして、上場日以降にその株式を売却できるようになります。

上場後、最初に値段がつく「初値」やその後の価格が公募価格を上回り、上回った値段で売却すると利益を得ることができます。

(IPOに関するQ&A)どうすればIPOに当選する可能性が高くなる?

IPOを取り扱う証券会社はその銘柄により異なり、さらに取り扱う証券会社は「主幹事証券会社」と「幹事証券会社」に分かれます。

IPO業務を取り仕切る主幹事証券は割り当て株数が多くなりますが、幹事証券会社は少なくなるのが一般的です。

例えばA社のIPOについて、B証券会社が主幹事、C証券会社が幹事、D証券会社は割り当てなしといったケースがあります。

この場合、B証券会社で口座を持っていれば当選確率が高くなり、逆にD証券会社でしか口座を持っていない場合は、そもそもD社ではA社のIPO株の取り扱いがないため、IPOに申し込むことはできません。

IPOへの当選確率を高めるためには、まず多くの証券会社で口座を開設して、IPOの毎に入金して複数社で申し込むのが当選確率を高める方法と言えるでしょう。

「主幹事証券会社で口座を持てばいいのでは?」と思う方も多いと思いますが、主幹事は大手の証券会社が担当することが多く、これらの会社のIPOは抽選ではなく営業の一環として大口顧客に配分することがよくあります。

ネット証券では、SBI証券やマネックス証券が幹事会社となるケースが多いので、まずはこれらのネット証券での口座開設をお勧めします。

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