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野村証券が「つみたてNISA対象商品」を発表!取り扱い投資信託は僅か4本、その内野村アセット運用分が3本です。。

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証券業界最大手の野村証券がつみたてNISAの対象商品(投資信託)を発表しました。

金融庁がつみたてNISA対象の投信として認可したのは10月10日現在で112本ありますが、野村証券のつみたてNISAで取引できるのはこのうちわずか「4本」となりました。

4本中3本が同じ野村系の資産運用会社である野村アセットマネジメントの商品です。

「野村の顧客の資産を他系列の運用会社に流したくない」というのは、ビジネスとしては理解できますが、果たしてこの限られた選択肢で野村の個人投資家が納得するのか大いに疑問です。

野村証券「つみたてNISA対象商品」

1.野村つみたて日本株投信(野村アセット)

日経平均株価に連動することを目指した投信で、信託報酬は年0.1836%です。

2.野村つみたて外国株投信(野村アセット)

日本以外の先進国と新興国の株式に投資をします。信託報酬は年0.2052%です。

3.野村6資産均等バランス(野村アセット)

国内外の株式、債券、リートの6資産に均等に分散投資するもので、投資対象は毎月見直しを行います。信託報酬は年0.2376%です。

4.つみたて8資産均等バランス(三菱UFJ国際投信)

国内、新興国、先進国の株式、債券、リートの8資産に均等に分散投資するものです。信託報酬は年0.2376%です。

野村証券のつみたてNISAで取引できるのは上記4本の投資信託となりました。

4本全て「インデックス型」と呼ばれる指標などに連動する投信で、積極的に利益を狙う「アクティブ型」は1本もありません。

なぜ三菱UFJ国際投信の投信が入っているの?と疑問に思うかも方もいると思いますが、野村は三菱UFJフィナンシャル・グループとのつながりが強く、すべて野村アセット運用分の投信とすると「野村グループのためのつみたてNISA」との批判を受ける可能性があり、その批判を緩和するために三菱UFJ国際投信の投信を入れたのではでは?と勘ぐってしまいます。

対面型証券会社は積極的でない「つみたてNISA」

野村証券などの対面型証券会社ではつみたてNISAの投資信託は全て「手数料が無料」で「信託報酬が低い」ため、証券会社にとっては金にならない制度であり、積極的につみたてNISAを普及しようという意志は感じられません。

「システムコスト等費用もかかる上、事務手続きが面倒で、儲からないからやりたくない」というのが本音でしょう。

なお野村アセットの投信は11本がつみたてNISA対象の投信になっていますが、野村証券が、これらを全て取り扱わないのも不可解です。

御上(おかみ)の金融庁肝いりの制度のためやらない選択肢はなく、とりあえず体裁だけ整えようという結果が、野村のつみたてNISA4本という結果に表れました。

個人の株式取引の売買代金は今や9割以上がネット証券経由で取引されるようになりましたが、投信においては販売額や預かり残高が野村や大和といった大手証券会社がネット証券を圧倒しています。

しかし、野村証券のように「顧客本位」ではなく自社のビジネス、利益ばかりを追求しているようでは、投信においても近い将来ネット証券に取って代わられるでしょう。

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