仮想通貨の窓口

仮想通貨などマネー全般について元銀行&証券マンが難しいことを「シンプルに分かりやすく」解説します!

仮想通貨「マルチシグ(マルチ・シグネチャ)」とは?

マルチシグ

仮想通貨取引所大手「Coincheck」が外部からの不正アクセスにより5.2億NEM(580億円相当)が奪われ、セキュリティが甘かったことが批判されています。

CoincheckはNEM(ネム)の保管に際し「マルチシグ」に対応していなかったことが、ハッキングを許した大きな要因とされています。

そこで、ここではこの「マルチシグ」にて分かりやすく説明したいと思います。

なお別途、コールドウォレットとホットウォレットについても解説してるので、必要があれば、こちらも併せて参照してください。

 

「マルチシグ」とは?

マルチシグ

マルチシグ(マルチ・シグネチャ)は

  • マルチ(multi=複数)
  • シグネチャー(signature=署名)

の言葉の通り「仮想通貨を保管しているウォレットにアクセスするために、複数の秘密鍵を必要とするシステム」の事です。

シングルシグの場合は秘密鍵一つ、マルチシグにおいては一般的に秘密鍵を3つに分けて、そのうちの2つの秘密鍵が揃ってはじめてウォレットにアクセスでき、仮想通貨を外部に送金できるようになります。

例えば銀行の場合、異なった鍵を頭取とセキュリティ責任者、支店長の3人が保有、そのうちの2つが揃えば金庫の鍵を開けることができるといったイメージです。

マルチシグを導入することにより、秘密鍵が一つハッキングされても、同時にもう一つの秘密鍵がハッキングされない限り仮想通貨を盗まれることはなく、セキュリティが格段に高まります。

コインチェックのネムの保管にあたっては「技術的に難しいことと、人材が不足しているため(和田晃一良社長)」マルチシグには対応していなかったことが判明しています。

マルチシグ導入によりセキュリティは高まりますが、秘密鍵の高度な管理体制が求められ、仮想通貨の送金に時間と手間がかかったり、通貨によってはマルチシグに対応していなかったりと、運用上難しい面もあります。

しかし、今回の事件を受けて金融庁の仮想通貨交換業の登録審査がより厳しくなるとされており、今後(通貨により)マルチシグの対応も義務付けられることが予想されます。

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